流体物理学ゼミナール2009/02/23


流体力学セミナー流体力学セミナー

流体力学セミナー 2009 No.1

日時: 2月23日(月)15:00から16:30

場所: 京大数理研 009号室

講師: 岡本 久 氏 (京大数理研)
   
題目: 動く物体によって引き起こされる流体粒子の軌跡

概要: 1870年マクスウェルは、円柱が一定の速度で動くときに流体粒子
の軌跡がエラスティカ曲線になることを示した。同様の考察はダーウィ
ンやミルン・トムソンによっても行われているが、粘性の影響など詳
しい計算はされていないようである。ここでは、3次元で球体が引き
起こすストークス流やBrinkmanの方程式について同様の問題を考察す
る。

物体が流れの中に固定され、流れが通り過ぎてゆくときの流体粒子の
軌跡はよく知られている。一方、無限遠方で静止している流体の中を
物体が動いてゆくときの流体の軌跡は教科書には見られないことが多
い。両者はガリレイ変換を通せば数学的に等価であるから何も特別な
ことを考えなくてもいいと考えられてしまい、そのためにこれまで見
落とされてきたのかもしれないが、数値計算の問題と見ると、意外に
面白い様相が現れてくる。

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世話人:山田 道夫(京大数理研),松本 剛(京大理), 藤 定義(京大),
アドバイザー:船越 満明(京大情報学)、水島 二郎(同志社大工)、
余田 成男(京大理)
連絡先:山田道夫 yamada@kurims.kyoto-u.ac.jp
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