流体物理学ゼミナール2007/11/12

来週月曜の流体力学セミナーのお知らせです.来聴歓迎.

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流体力学セミナー 2007 No. 4

日 時 : 2007年 11 月 19 日 (月) 15:00〜16:30

場 所 : 京大数理研 009号室

講 師 : 大槻 道夫 氏
(京都大学 基礎物理学研究所)

題 目 : ガラス状物質の非線形レオロジーの微視的理論

内 容 : ガラス、コロイド、高分子のように、低温または高密度状態で物理
量の緩和時間が極端に長くなる物質は、ガラス状物質と呼ばれる。ガラス状物
質は、高温低密度状態で剪断応力がshearに対して線形に増加するNewton則が
みられるが、低温高密度状態になるとshear- thinning、shear-thickening、
降伏応力の発生などの、応力がshearに対して非線形な応答をする現象が見ら
れる[1]。これらの非線形レオロジーに関して、実験・シミュレーション・MCT
を用いた解析計算によって様々な研究がなされてきた。しかし、ガラス状物質
の非線形レオロジーの完全な理解は未だになされていない。

このような錯綜した状況の中で、ガラス状物質のレオロジー特性の統一的な
理解を目指して、ガラス状物質のレオロジー特性の構成方程式(剪断応力と剪
断速度の関係式)を、微視的なモデルから理論的に導出した。特に、物質の応
力が粒子間の距離の分布を表す2体分布関数によって決定されることに着目し
た解析を行った[2]。解析によって得られた構成方程式は、高温低密度状態で
Newton則を示し、低温高密度状態で降伏応力の発生を示すガラス状物質のレオ
ロジー特性を良く表すものである。

[1]. L. Berthier, J-L. Barrat, J. Phys. Chem. 116, 6228 (2002) [2]. M. Otsuki,
S. Sasa, J. Stat. Mech. L10004 (2006)

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世話人:松本 剛(京大理)、山田 道夫(京大数理研),藤 定義(京大理)、
アドバイザー:船越 満明(京大情報学)、水島 二郎(同志社大工)、
余田 成男(京大理)
連絡先:yamada@kurims.kyoto-u.ac.jp

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