カテゴリー: 論文紹介2011

  • 論文紹介2011/06/07

    論文紹介論文紹介

    皆様,

    数理研D2の佐々木英一です.
    明日の論文紹介のご案内を致します.

    日時 : 6月7日(火) 15:00–
    場所 : 理学研究科5号館413号室
    発表者: 数理研D2 佐々木 英一
    論文 : “Laminar convective heat transfer across fractal boundaries”
    A. Adrover
    E.P.L., 90, 14002, 2010
    内容 : 軸方向の層流が存在するフラクタル境界をもつマイクロチャネルにおける
    熱輸送を数値計算を用いて特徴付けを行なった論文です.
    滑りなしのフラクタル壁での層流速度の局所的な指数をnとすると,
    熱境界層の厚さスケール¥deltaはPeclet数Peを用いて
    ¥delta ¥sim Pe^{1/(n+2)}
    となり,無次元化された熱フラックス¥Phiは壁面のフラクタル次元D_f
    と速度の指数nを用いて
    ¥Phi ¥sim Pe^{D_f/(n+2)}
    となることが報告されています.

    至らない点が多々あるかと思いますが,よろしくお願いいたします.

  • 論文紹介2011/05/31

    論文紹介論文紹介

    皆様,

    数理研D2の木村恵二です.
    論文紹介のご案内を致します.

    日時 : 5月31日(火) 15:00–
    場所 : 理学研究科5号館413号室
    発表者: 数理研D2 木村恵二
    論文 : “Experimental and numerical study of mean zonal flows
    generated by librations of a rotating spherical cavity”
    A. Sauret, D. Cebron, C. Morize and M. Lebars,
    J. Fluid Mech, 662, pp.260-268, 2010

    内容 : 回転角速度が一定周期で振動する球内の流体の運動を考える.
    球の平均的な回転が速く,平均からのずれの振動数が
    小さい条件のもとで生成される平均帯状流を,
    Busse(2010) が弱非線形解析的に求めたが,
    その解析結果が実際に実現するかどうかを実験及び
    数値シミュレーションによって確かめた.
    結果,Busse が求めた retrograde な平均帯状流が生成されることが
    確認された.

    Busse の弱非線形解析の結果と合わせて論文をご紹介したいと思います.
    至らない点が多々あると思いますが,よろしくお願いいたします.

  • 論文紹介2011/05/24

    論文紹介論文紹介

    みなさま,

    数理研D2の犬伏正信です.
    論文紹介のご案内を致します.

    日時 : 5月24日(火)15:00–
    場所 : 理学研究科5号館413号室
    発表者: 犬伏正信
    論文 : “Hidden Geometry of Ocean Flows”
    C. Mendoza and M. Mancho,
    Physical Review Letters, 105, 038501(2010)

    一般的な非定常流れに適用される大域的なラグランジュ的な量
    (Lagrangian descriptor) を新しく導入した.
    これを用いることで,流れの双曲/非双曲型領域,不変多様体を各時刻において
    非常に良い精度で同定することが可能である.
    本論文ではこの新しい手法を海洋観測で得られたデータに適用し,
    既存の方法との比較を行っている.

    至らない点が多々あると思いますが
    宜しくお願い致します.


    *****************************************
    犬伏正信 INUBUSHI Masanobu
    京都大学 数理解析研究所 博士課程2年
    E-mail: minubush@kurims.kyoto-u.ac.jp
    *****************************************

  • 論文紹介2011/04/26

    論文紹介論文紹介

    皆様

    京大流体研D1の河野です。
    前半のゼミの案内がまだですが、論文紹介のお知らせをいたします。

    日時:4月26日(火) 15:00〜
    場所:理学研究科5号館413号室
    発表者:河野俊輔
    論文:”Boundary slip dependency on surface stiffness”
    N.Asproulis and D.Drikakis, Phys. Rev. E, 81, 061503 (2010)

    分子動力学を用いて壁をモデルする際には、調和ポテンシャルで格子位置に束縛した
    Lennad-Jones粒子がよく用いられます。このときのばね定数はstiffnessとよばれ
    壁の性質を決めるパラメータのひとつですが、このstiffnessがミクロスケール
    でみられる
    壁面でのslipに対してどのような影響を与えるかについて調べた論文です。

    多々至らぬ点があるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

  • 論文紹介2011/04/19

    論文紹介論文紹介

    皆様,

    流体研M2の高木健太郎です.
    論文紹介のご案内を致します.

    日時 : 4月19日(火)15:00–
    場所 : 理学研究科5号館413号室
    発表者: 高木健太郎
    論文 : “Mutual Adaptation of a Faraday Instability Pattern
      with its Flexible Boundaries in Floating Fluid Drops”
      Pucci, G., Fort, E., Ben Amar, M. and Couder, Y.
    Physical Review Letters, 106, 024503 (2011)

        流体の上に異なる流体の液滴を浮かべて実験を行った。
        この液滴に見られるFaraday wavesは用いる流体によって、
        パターン形成が二つのタイプに分けられたことを報告している。
        また、このパターン形成は、境界と波の間での相互作用によって
        生じている。二つのタイプに対し、この相互作用に次元解析を行った。

    至らない点が多々あると思いますが
    よろしくお願いいたします.

    ===========================================
    高木 健太郎 TAKAGI Kentaro
    京都大学大学院理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻
    物理学第一分野 流体物理学研究室 修士課程
    E-mail: kentaro@kyoryu.scphys.kyoto-u.ac.jp
    ===========================================